考え方

時間が足りないと思っている人は「エッセンシャル思考」を読もう

エッセンシャル思考、非常に良い本でした。

時間が足りない人のためのおすすめ本です。

この記事ではエッセンシャル思考の内容をまとめます。

 

■エッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考とは、自分の時間とエネルギーをもっとも効率的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げることを目的とした考えです。

その本質は「より少なく、しかしより良く」という言葉に凝縮されます。

 

■エッセンシャル思考を知ることによるメリット

エッセンシャル思考を知ることによって、「より少ない労力で、より高い成果」を出すことができるようになります。

 

■エッセンシャル思考を知ったほうがよい人

以下に当てはまる人は、是非エッセンシャル思考を知っていただきたいです。

・無駄な仕事を押し付けられて断れず困っている人

・長時間労働から抜け出したい人

 

■エッセンシャル思考の実践方法

エッセンシャル思考のアプローチは以下の3つの要素から構成されます。

1:見極める

2:捨てる

3:しくみ化する

それぞれについて解説していきます。

 

1:見極める

見極めるとは何を見極めるかというと、「自分のエネルギーを注ぐ対象」です。

何かに手を出す前に幅広い選択肢を慎重に検討し、「これだけは」ということだけを実行します。

本当に重要なものごとを見極めるために必要なこととして5つ取り上げられています。

・じっくりと考える余裕

・情報を集める時間

・遊び心

・十分な睡眠

・何を選ぶかという厳密な基準

 

これを見てあなたはこう思ったかもしれません。

「忙しくてじっくりと考える余裕もなければ時間もない。そのせいで十分な睡眠もとれないよ。どうしたらいいの?」と。

 

これに対して本書では「空白の予定をスケジュールに組み込む」ことを解決策として提示しています。

事前に「空白の予定」をスケジュールに組み込んでおき、考える時間を確保するのです。

 

また、「遊び心って何?」って思ったかもしれませんね。

特に大人になると「遊びは時間の無駄」とか「大人で遊びなんてくだらない」とかそういう意見があるかもしれません。

本書では「遊び」の重要性について説いています。

「遊び」はそれ自体が目的となっている行動です。遊びたいから遊ぶのです。

遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にしてくれます。それによって、世界の変化への対応力を育むのだと主張します。

実際に先進的な企業では遊びを取り入れています。

IDEO社では小型バスの中でミーティングを行っています。

グーグルの敷地では、巨大な恐竜の体にピンクのフラミンゴがまとわりついています。

ピクサーのスタジオでは、各自が自由すぎる発想でオフィスを飾り立てています。

こうした小さな遊び心が創造性と探求心の源となるのです。

 

それから、本当に重要なものごとを見極めるために必要なことの最後に取り上げた「何を選ぶかという厳密な基準」についてお話しします。

本書では、選択肢を選ぶときに厳しい基準を設ける必要性を訴えています。

厳しい基準を設けることで、本当に重要なことをするための余裕を獲得することができます。

また、主体的な選択が可能になります。

「上司にいわれたから選ぶ」「誰かに言われたから選ぶ」のではなく「選びたいから選ぶ」ことが可能になります。

厳しい基準の方法論として、本書では「90点ルール」が記載されています。

これは、90点以上なら選ぶというもので、これによって60点~70点の「切り捨てるべき選択肢」を切り捨てることができるようになります。

 

2:捨てる

捨てるとは何を捨てるのかというと、「やらなくてもいいこと」です。

本当に重要なことをやり遂げるために、不要なものごとを捨てるのです。

最高の成果を上げるには、多数のノイズを容赦なく切り捨てることが重要です。

捨てるためには、「本質目標」を明確に達成できるように定める必要があります。

この目標だけが自分の力を最大に引き出し、最大の成果を手に入れることができるため、その目標に合っていないものを切り捨てていきます。

切り捨てていく際、どうしても他者に断りを入れないといけない場合があります。

断り続けるためには、断り方のレパートリーを増やす必要があり、本書では8つ紹介されています。

①とりあえず黙る:誰かになにかを頼まれたら、少しだけ黙ってみる。ゆっくり3つ数えてそれから自分の意見を言う。

②代替案を出す

③予定を確認して折り返します

④自動返信メール:休暇中以外でも「執筆中のため隠居中」など普段から自動返信メールを使ってみる

⑤仕事を頼んできた上司に「どの仕事を後まわしにしますか?」と質問する

⑥冗談めかして断る:親しい間柄なら「絶対無理!」などといって断ることもできる

⑦肯定を使って否定する:例として「どうぞ僕の車を使ってください。ここにキーを置いておきますね」という言い方。これによって運転は引き受けないという意思表示ができる

⑧別の人を紹介する

 

無駄なものを削いでいく「編集」の技術も取り入れ、「削除・凝縮・修正・抑制」の編集4原則も紹介されています。

特に「抑制」は大事だと思います。

本書では例として社内メールで議論が巻き起こっているとき、反射的に「全員に返信」ボタンを押さないことや、ミーティングのとき余計な口出しをしないことが記載されています。

あとは境界を決めることの重要性にも言及しています。

境界をしっかり決めるとそのぎりぎりまでは自由に動けるようになります。

また、相手の侵害を抑制することができます。

 

3:しくみ化する

エッセンシャル思考では、努力・根性でやり遂げるのではなく、「しくみ化」します。

いったんやるべきことを決めたら、それを無意識に実行できるようにしていきます。

正しい習慣を作って、重要なことを普通にできるようなしくみ作りは、以下のことに注視します。

・最悪の事態を想定して、バッファ(緩衝)を取ることで対応し、準備と計画に全力になる

・仕事を減らし、ボトルネックを特定し、邪魔なものを取り除き、より多くのことを生み出す。

・地味でも確実に進む方法をとる。

・行動のきっかけになるトリガーを作る。

・難しいことから手をつける。

・今、何が重要かを考える

 

これらの行動を日々の行動に取り入れることで、正しい行動ができるようになります。

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