哲学・宗教

世界最古の宗教ゾロアスター教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の祖先である

今回の教養のテーマは「ゾロアスター教」です。

ゾロアスター教は人類初の世界宗教であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教のセム的一神教の祖先ともいうべき宗教で、多大な影響を与えました。

このゾロアスター教の教義について学び、その後の宗教にどのような影響を与えることとなったのか見ていきましょう。

今回このテーマについて教えてくれるのは、立命館アジア太平洋大学学長 出口治明さん著書の「哲学と宗教全史」の第2章「世界最古の宗教ゾロアスター教がその後の宗教に残したこと」の部分です。

それでは中身を要約してみましょう。

 

【要約】「哲学と宗教全史」の第2章「世界最古の宗教ゾロアスター教がその後の宗教に残したこと」

ゾロアスター教は、ザラスシュトラが創始したとされる人類初の世界宗教であり、経典の名前は「アヴェスター」です。

ゾロアスターの教義は以下の通りであり、セム的一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)はゾロアスター教から天地創造や最後の審判、天国と地獄、洗礼の儀式など多くを学んだとされています。  

【ゾロアスター教の教義】

  • 善悪二元論と最後の審判:ゾロアスター教では最高神である「アフラ・マズダー」が世界を創造したとするが、世界には善い神のグループと悪い神のグループが存在し、いつも争っていると考える(善悪二元論)。また、宇宙の始まりから終わりまでを1万2,000年と数える。1万2,000年後、世界の終末にアフラ・マズダーが行う「最後の審判」によって、悪人は地獄に落ちて滅び去り、善人は永遠の命を与えられ天国に行ける。
  • 守護霊と洗礼:死んだ祖先は、自分と縁がある生きている人たちの守護霊となると考える(祖霊信仰)。また、ナオジョテという洗礼となる入信の儀式がある。
  • 火を祀る:ゾロアスター教には偶像崇拝はなく、火を信仰する(石油の大生産地での自然発火をみて神に対するような敬虔な気持ちを抱いた)
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ゾロアスター教は偉大な宗教である

ゾロアスター教は、 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教に多大な影響を与えた宗教だと知り、その偉大さを改めて思い知らされました。

宗教が広まるためには、生きる苦しみをどのように救済するかの答えを有していなければなりません。

その点、ゾロアスター教は善悪二元論という考えを採ることで、苦しい日々が続くのは悪い神のグループが優勢なときであるという説明をすることに成功しているといえます。

また、最後の審判の考えを採ることで、現世では善い行いを行う必要があるという理由づけにも成功しています。

このような説得力を有しているものであったからこそ、ゾロアスター教は多くの人々の心のよりどころとなり、世界宗教にまで発展できたのではないかと考えます。  

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