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棚卸資産回転期間が長期化したときに考えられる理由3選

この記事では棚卸資産回転期間を深掘りしていきます。

 

棚卸資産回転期間とは?

棚卸資産回転期間は、棚卸資産が社内に滞留している期間を把握するために利用する指標です。

以下の算式で計算します。

 

棚卸資産回転期間(月)=棚卸資産/月次平均売上原価

 

短い方が望ましい指標なのですが、これが長期化することがあります。

例えば、前年は2カ月だったのに、今年は3カ月になっているとか。

このように棚卸資産が回転期間が長期化したときに理由としてどのようなことが考えられるのか、

代表的な理由3つを記載していきます。

 

長期化した理由①:今後の販売増加を見越して、特定の品物を大量に買った

今後、「この商品が売れる!」と思って前もってその商品を大量に買い込んでおくことをすると、

それだけ棚卸資産が増加しますので、棚卸資産回転期間が長期化します。

 

マスクとかアルコール商品とかを「今後大量に売れる」と思って今のうちに仕入れておく。

そういうときに棚卸資産回転期間が長期化するのです。

 

長期化した理由②:仕入の量は変えていないが、売上が落ちている

商品や原材料仕入のペースは変えていないけれども、売上が落ち込んでいる場合には、

棚卸資産回転期間の分母である月次平均売上原価も落ち込むことになります。

その結果として、棚卸資産回転期間も長期化することになります。

 

長期化した理由③:売れていない在庫が残り続けている

売れていない商品や製品が残り続けることでも、棚卸資産回転期間は長期化します。

これら売れていない商品や製品はいつまでたっても会社倉庫から出ませんからね。

 

残っているだけでお金が出て行ってるわけではないので問題ないのでは?と思う方もおられるかもしれませんが、

会社倉庫の置き場がそれだけなくなっていることになりますし、

その商品や製品がいつまでたっても売れないため、会社の資金がその商品や製品に拘束されることになります。

そのため、なるべく在庫は少ない方がよいのです。

 

このような「売れていない商品や製品」は会計用語で「滞留在庫」と呼びます。

「滞留在庫」を発生させないようにするためには、売上動向を把握して、仕入量や生産量を適切に調整することが必要です。

 

まとめ

以上、棚卸資産回転期間が長期化したときに考えられる理由を3つ取り上げました。

 

まとめると、

①今後の販売増加を見越して、特定の品物を大量に買った

②仕入の量は変えていないが、売上が落ちている

③売れていない在庫が残り続けている

でした。

 

棚卸資産回転期間が長期化した要因を検討する際の参考にしてくださいね。

 

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