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ビットコインの時価総額が金の時価総額の10%に到達
2021年2月21日にこのような記事が出ました。
https://www.theblockcrypto.com/linked/95583/bitcoin-gold-market-cap-new-high
記事の概要を簡単にまとめると
・ビットコインの時価総額が金の時価総額の10%に到達した
・金の時価総額は10兆ドル~11兆ドル
・ビットコインの時価総額は1兆ドルを超えた
この事実がいったいどのような意味をもつのかについて考えます。
結論はこれ
私が思う「ビットコインの時価総額が金の時価総額の10%に到達」した意味はこれです。
ビットコインの「法定通貨にない魅力」が投資を引き付けている
このことについて、ビットコインの価格推移と強みを確認することで考えてみましょう。
ビットコインはこの1年間で8倍以上になった
まずは、ビットコインの価格推移を見てみましょう。
出典:https://bitflyer.com/ja-jp/bitcoin-chart
ビットコインはこの1年間で、1BTC=70万円→600万円と8倍以上になりました。
なぜここまで価格が上昇したのか時系列で振り返ります。
上昇要因①:機関投資家がビットコインを大量に買い始めた
ナスダック上場企業のマイクロストラテジー(MicroStrategy)は2020年9月15日、
4億2500万ドル(約450億円)相当をビットコインに投資していることを発表しました。
また、その3週間後には決済大手のスクエア(Square)も53億円相当のビットコイン投資を明らかにするなど、
機関投資家がビットコインを大量に買い始めました。
このことにより価格が上昇したものと考えられます。
では、なぜ機関投資家がビットコインを大量に買い始めたのか。
それは、新型コロナウイルスによって冷え込んだ経済を回復させるために、各国政府が自分の国のお金をどんどん刷ったためです。
そのため、各国のお金の価値が減少。
その価値減少を嫌った投資家が別の投資先としてビットコインを選んだのです。
上昇要因②:米電子決済大手ペイパルが仮想通貨を使った支払いを可能にする予定を発表した
2020年10月21日に、米の電子決済大手ペイパル・ホールディングス(PayPal)が、2021年から仮想通貨を使った支払いを可能にすることを発表しました。
「PayPal Launches New Service Enabling Users to Buy, Hold and Sell Cryptocurrency」
PayPalは全世界で3億人以上の利用者を持ち、2,600万店の加盟店を持っています。
この発表により、暗号資産(仮想通貨)の利用が大きく膨らむことが期待され、ビットコインの価格が上昇しました。
上昇要因③:イーロン・マスク砲
2021年1月29日、イーロン・マスクさんのツイッタープロフィールが「#bitcoin」に代わっていました。
イーロン・マスク氏のツイッタープロフィールが変わった!ビットコイン!なんか動きあるんかな? pic.twitter.com/aKZl1OekLb
— 🍺 ikehaya-nft.eth (🥷, 🏯) (@IHayato) January 29, 2021
この後、このような記事が出ました。
テスラのマスク氏、ビットコインは「良いこと」-支持している
記事を要約しますと、
◆テスラ氏は、ビットコインを「8年前」に買っておけばよかったとも述べた。
◆また、伝統的な金融界の人々にビットコインが幅広く受け入れられる間際にあるとの見方も示した。
とのこと。
このことにより、ビットコインの価格が上昇しました。
上昇要因④:テスラというアメリカの上場企業がビットコインを保有した。
米電気自動車(EV)大手テスラが2021年2月8日、ビットコインを15億ドル(約1600億円)購入したことが明らかになりました。
参考記事:日経新聞 テスラがビットコイン購入 「決済」実現に危うさ
このことをきっかけにそれまで1BTC=400万円前後だった価格が500万円を超えることになりました。
これまでビットコインを購入していたのは、テクノロジーに興味がある個人や機関投資家などでした。
これに、上場企業が加わったのです。
2021年2月現在では、全ビットコインの6%を企業が保有しているといわれています。
テスラが購入したとすると、他の上場企業、特にテクノロジー系は購入が相次ぐでしょう。
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)は続くでしょう。
上昇要因⑤:ツイッター社がビットコイン投資を検討している
これも大きな影響を与えました。
ツイッター社もビットコイン投資を検討しているとニュースになりました。
https://jp.reuters.com/article/crypto-currency-twitter-idJPKBN2AA2V1
まだ購入はしていないですが、ドーシー最高経営責任者(CEO)はビットコイン支持者です。
ドーシー氏がCEOを務めるスクエアは昨年10月、約5000万ドルを投じて約4709ビットコインを購入したと明らかにしており、かなり前向きです。
上昇要因⑥:大手金融企業マスターカード社が年内に仮想通貨での直接決済に対応する計画を発表した
大手金融企業マスターカード社が年内に仮想通貨での直接決済に対応する計画を発表しました。
このことも、ビットコインの価格上昇に一役買いました。
ビットコインの強み
このように、アメリカを中心に多くの好材料に支えられビットコインの価格が上昇してきたことがわかります。
では、このようにビットコインが好まれる本質は何でしょうか。
ビットコインの強みを探りました。
強み①:ビットコイン自体のプログラムは今まで1度もハッキングされていない
これまで、ビットコイン自体のプログラムは今まで1度もハッキングされていません。
ビットコインはブロックチェーンという技術を使ったP2Pの仕組みですが、この仕組みにより改ざんされたことがないのです。
なぜそのように強い仕組みなのかはこちらの記事で解説しています。
マウントゴックス事件でビットコインって盗まれたんじゃないの?
こう思った方もおられるかもしれませんね。
ここでマウントゴックス事件について振り返ってみましょう。
マウントゴックス事件とは、仮想通貨取引所のマウントゴックス社のサーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコイン(BTC)と預かり金が大量流出してしまった事件です。
失われたビットコイン(BTC)の総額はユーザー保有分の約75万ビットコインと自社保有分の約10万ビットコインの合計約85万ビットコイン。
当時のレート(1ビットコイン=500ドル前後)で、約470億円に相当しました。
また、顧客から預かっていた資金の28億円も奪われました。
この事件の影響で、マウントゴックス社は多額の負債を背負うこととなり、会社更生法の適用を申請し、経営破綻してしまいました。
「ビットコインは終わった」
報道やSNSでの雰囲気はこのようなものになりました。
ただ、今ビットコインの価格をみるとどうでしょうか。
当時の価格よりも高い価格で取引されていますよね。
ここで、見誤ってはいけないのは、マウントゴックス事件の原因となった問題は、あくまで同社のセキュリティシステムの甘さが原因であるということです。
ビットコイン自体の脆弱性を示すものではなく、むしろビットコインはセキュリティーが強いことが証明されました。
また、犯人としてもビットコインに価値があるために盗んだのであって、ビットコインの価値の高さを逆に示す事件になったのです。
強み②:ビットコインの発行上限が2,100万BTCにプログラムされている。
これも大きな要因です。
ビットコインは、そのプログラムの中で発行枚数が2,100万ビットコインに制限されています。
そのため、ビットコインが無限にどんどん増加することはなく、価値が下落することは考えられません。
ビットコインの「法定通貨にない魅力」が投資を引き付けている
今まで、ビットコインの価格上昇の背景と強みについてみていきました。
今までのことを振り返って、「ビットコインの時価総額が金の時価総額の10%に到達」したことを考えるとまだ1時点に過ぎないように思えます。
ビットコインは法定通貨にない以下の特徴があり、これが投資を引き付けていると考えられます。
❶中央集権でない
❷発行枚数が制限されている
❸セキュリティーに強い
この特徴は、廃れることはないため、まだまだビットコインの価格は上昇すると考えるほうが自然です。
仮に金の時価総額まで上昇するとした場合は、1BTC=6,000万円になります。
ビットコインは「bitFlyer」か「coincheck」で買いましょう
このように、価格が上昇すると見込まれるビットコイン。
投資先として有望です。
では、ビットコインを買うにはどうしたらよいのでしょうか。
ビットコインを買うなら、「bitFlyer」か「coincheck」が良いですよ。
特に、「bitFlyer」は100円から購入できます。
私は「bitFlyer」を利用しています。
まだビットコインの口座を開いていない方は、この機会に開設されることをおすすめします。
ビットコインを1枚持っておけば、老後資産は十分だと思います。