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生命保険にいくら払っていますか?
生命保険に加入している方は多いかと思います。
生命保険の加入率は全体で82.1%で、男性は81.1%、女性は82.9%とほぼ同率と言われています。
では、生命保険にいくら支払っていますか?
平成30年度の生命保険の保険料の支払額は、全世帯平均では「約38万2千円」。月額にすれば、約3万2千円になります。
(出典:公益財団法人 生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」)
でも私はあえて主張したいです。
「月5,000円以上生命保険に支払っている方は、支払いすぎている可能性があります。」
今回は、そのことについてお話しさせていただきます。
そもそも生命保険とは?
生命保険とは、大勢の人で公平に保険料を負担しあい、その中からもしもの時に、保険金や給付金(以下、「保険金等」といいます)を支払うことを約束したものです。
「もしも」とは、死亡や生きている間に病気にかかるリスクのことを指し、生命保険は、生活と家族のために備えるものと言えます。
また、生命保険には、「貯蓄性保険」と「掛け捨て保険」の2つの種類があります。
生命保険の種類1:貯蓄性保険
貯蓄型保険とは、被保険者が亡くなったとき、あるいは約款所定の高度障害状態になったときに、保険金が支払われる以外に、一定の条件を満たしたときや、解約したときなどにお金を受け取ることができる保険商品のことです。
一定の条件とは、
・保険期間の満了時
・保険を解約したとき
のことを指します。
この貯蓄性がある分、保険料は掛け捨て保険と比較して高くなります。
生命保険の種類2:掛け捨て保険
掛け捨て型保険とは、被保険者が亡くなったとき、あるいは約款所定の高度障害状態になったときに、保険金が支払われる以外にはお金を受け取ることがない保険商品をいいます。
貯蓄性保険と比較して、保険料は安いです。
生命保険に月5,000円以上払っている人は、保険をかけすぎているといえる2つの理由
理由❶:貯蓄性商品に魅力がない
生命保険に月5,000円以上払っている人は、貯蓄型の生命保険に入っていると思われます。
貯蓄型保険では、保険期間の満了時や、保険を解約したときにお金を受け取ることができる保険商品のことでその貯蓄性が売りでした。
しかし、国のマイナス金利政策等の影響をうけ、2017年の4月から、生命保険の運用基準として金融庁が定めている標準利率が年1%から0.25%に大きく下がりました。
生命保険各社の予定利率(預かった保険料を運用利率)もこれに応じて下がってしまったため、貯蓄性商品の運用利率も大幅に下がってしまいました。
<標準利率の推移> ソース:http://hrsnet.jp/doc/news20170408.pdf
1999年3月末:2.75%
2001年3月末:2.00%
2013年3月末:1.50%
2017年3月末:1.00%
2017年4月1日から0.25%に引き下げ
これにより、生命保険で貯蓄を考えることが一切できなくなったといえます。
一方、掛け捨て保険(定期保険)は運用利率の影響をほとんど受けないため、保険会社の努力により経費率が下がった分、保険料も下がっています。
よって、この記事を執筆している時点(2021年6月9日)では、掛け捨て保険一択となるのです。
理由❷:日本の大手生命保険会社はいろんなコストを保険料に転嫁している
生命保険に月5,000円以上払っている人は、日本の大手生命保険会社で保険契約をしていると思います。
私たちが支払う保険料は、私たちとその家族のために支払うことになりますが、それ以外にも次のことに使われています。
・大手生命保険会社の給与(高額)
・テレビ番組のスポンサーの資金となることで、テレビ局の社員の給与
・CMなどの広告費
・保険販売員や代理店の収入
一方、インターネットを中心に販売展開する生命保険会社であれば、これらの費用は少なくなるため同じ保障でも安い保険料でサービス提供することができます。
おすすめの生命保険は人それぞれ。プロに相談しましょう。
以上のことから、
・掛け捨て型の保険
・インターネットを中心に販売展開する生命保険会社
の生命保険がよいことがわかりました。
とは、いえそれでも商品はたくさんありますし、ライフステージ(結婚している or 独身、子どもがいる or いない など)や収入状況等によって必要となる保障額が異なることも事実。
そのため、入るべき生命保険は人それぞれであるといえます。
では、自分にあった生命保険に入るにはどうしたらよいのでしょうか。
そこで活躍するのが、プロの意見です。
どの商品が最適か分からない人や、ご自身やご家族にとって今後必要となる保障を手に入れたい人は、保険のプロがいる保険相談所を利用してみることをおすすめします。
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